この記事では植毛後にプロペシアやミノキシジル等の薬を使用することについて解説しています。

現在、自毛植毛は薄毛の治療方法として非常に有名になっていますが、その自毛植毛と同じレベルの認知度を誇る治療法がプロペシアやミノキシジル等の薬を使用した治療法です。

これらの薬を使用した治療は、日本皮膚科学会が発表した薄毛治療に関するガイドライン(AGA診療ガイドライン)にてBランクである自毛植毛よりも高いAランクの評価を受けているので、まずこちらの方法から試そうと考える方も多いと思います。

【参考】AGA診療ガイドラインとは?

ただ、薬を服用している最中に自毛植毛を受けることに決めた場合に、植毛後そのまま服用し続けていいのかと悩まれる方もいると思います。

この記事では植毛後のプロペシアやミノキシジル等の使用について解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

プロペシア・ミノキシジルとは?

本題に入る前にプロペシアとミノキシジルについて簡単に説明しておきます。

プロペシアとは?

プロペシアとは、世界60か国以上で承認されているAGA(男性型脱毛症)の治療薬です。

有効成分であるフィナステリドは、AGAの原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)を生成するのに必要不可欠である5aリダクターゼを阻害することによってDHTの生成を抑制するという効果があります。

ミノキシジルとは?

ミノキシジルとは、もともと1970年代にアメリカで血管拡張剤として開発された薬で、血圧降下剤として使用されていましたが、副作用として多毛症を引き起こすことから臨床試験を経て薄毛治療に有効であると発表された治療薬です。

このミノキシジルには、毛母細胞に直接働きかけて毛母細胞の細胞分裂を活性化させることにより髪の成長を早めることが出来るという効果があります。

植毛後のプロペシアの使用について

自毛植毛は5aリダクターゼの影響を受けづらい側頭部や後頭部の毛髪を薄毛の気になっている部分に移植する植毛方法です。

移植した毛髪はもともと生えていた部分の性質を受け継いで半永久的に生え続けるので、移植した毛髪については基本的にプロペシアの使用は必要ありません。

しかし、毛髪を移植した部分は5aリダクターゼの影響を受けづらく薄毛になりにくいですが、周りの元々生えていた毛は通常通り影響を受けます。

なので、それらの薄毛進行を阻害して周りの毛を維持するためにも植毛後もプロペシアの使用を勧めるクリニックが多いです。

植毛後のミノキシジルの使用について

先ほどの項目では自毛植毛をした後にプロペシアを使用することは勧められるものであると言いましたが、ミノキシジルも同様に自毛植毛後の使用はアフターケアとして有効であると言えます。

自毛植毛はAGAになりにくい部分から毛髪を移植してくるので、移植した毛髪は5aリダクターゼの影響を受けづらく、そのままでも自力でしっかりと成長します。

そのため、毛髪の成長を促進させるために血行を良化させて毛母細胞を活性化させることができるミノキシジルを使用することでさらなる発毛が期待できます。

また、ミノキシジルの発毛効果により元々生えていた毛の発毛も促されるので、移植した毛とそれ以外の毛の見た目に差異が生まれにくいというメリットもあります。

まとめ

ここまで植毛後のプロペシアやミノキシジルの使用について解説してきましたがいかがでしたでしょうか?

現在ではプロペシアやミノキシジルを使用する方は多く、ジェネリックの医薬品を取り扱っているクリニックも増えてきていて、昔と比べて安い値段でそれぞれ手に入れることが出来るようになってきました。

紹介してきたように植毛後のケアとして有効なこれらの薬ですが、一つ注意すべき点があります。それは輸入代行業者を利用して海外の安価な薬を購入して使用することについてです。

プロペシアやミノキシジルには少なからず副作用もありますので、個人の判断で使用することにはリスクが伴います。

そのため、多少費用はかかりますがクリニックで医師の判断のもと処方してもらったほうが安全です。

 

なお、当サイトでは、植毛を扱う病院・クリニックを地域別にまとめていますので、そちらも参考にしてみてください。

【参考】植毛を扱う病院一覧