この記事では自毛植毛後の帽子やヘルメットの着用について解説しています。

誰もが一定以上の効果を得ることができ、かつ安全性が高いということで薄毛治療法の中でも人気が高い自毛植毛ですが、術後の行動が植毛の効果を左右してしまうということはご存知でしょうか?

その行動の中の一つが「帽子やヘルメットの着用」です。

この記事では植毛後の帽子やヘルメットの着用について解説していきますので、仕事上帽子やヘルメットを着用する方は特に、それ以外の方でも興味がある方は是非ご覧ください。

植毛後は帽子やヘルメットを着用してもいいのか?

結論から言いますと、自毛植毛をした直後は帽子やヘルメットを着用しないほうがいいです。

自毛植毛の効果を最大限に得るためには、頭皮に負担をかけて移植した毛髪の定着率を下げるようなことは極力しないほうがいいのです。

帽子やヘルメットを着用することによって頭皮に負担がかかると言いましたが、この負担とは「圧力」と「汗」のことを指しています。

帽子やヘルメットを着用すると毛髪を移植した部分に圧力がかかり、術後にデリケートな状態となっている移植部分の毛髪の定着率が下がってしまう可能性が否定できません。

また、着用することにより頭部が密閉されるので汗をかいてしまい、それによって毛穴が開いて移植した毛髪が抜けやすくなったり、開いた毛穴に汚れがたまって感染症にかかる可能性も出てきます。

このようなデメリットがありますので、仕事で帽子やヘルメットを着用しなければならない方は植毛手術を行った後の数日間は休みをもらったほうがいいでしょう。

植毛後、帽子やヘルメットを着用しなければいけない場合

先ほどの項目では術後の数日間は帽子やヘルメットを着用しないほうがいいと言いましたが、「仕事上着用が義務付けられているし仕事も休めない」という方もたくさんいらっしゃると思います。

そのような方は以下のようなことを守ればそこまで頭皮にダメージを与えずに済みます。

帽子の場合は、大きめのニット帽などの軽くて柔らかい素材で作られたものなら頭皮に負担がかかることはほぼないので、移植した毛髪が剥がれ落ちる可能性は低いです。

ヘルメットの場合は、ダメージを軽減させるために毛髪を移植した部分をタオル等で保護してから着用することで、頭皮へのダメージを最小限にとどめることができます。

ただ、この状態でいるとヘルメットの中が蒸れてきますので、ヘルメットを外して定期的に汗を拭きとる必要があります。

このときお風呂上がりに頭を拭くような感じでガシガシ擦ってはいけません。タオルでそっと押さえるようにしてふき取る必要があります。

植毛後どのくらい期間が経てば安全なのか?

一般的に植毛手術を行ってから10日間程度の期間が過ぎれば、移植した毛髪が頭皮になじんでくるので普段通り帽子やヘルメットを着用することが出来ると言われています。

また、現在自毛植毛にはメスを使用して頭皮を切り取るFUT法のほかに、メスを使用しないFUE法もあり、さらに年々植毛手術を行う医師の技術レベルも向上してきているので、術後の状態については昔のような過度な心配は必要なくなっています。

しかし、それでも安全期間に入るまでの術後10日間程度は「頭皮の保護」という意識を持って生活する必要はあります。

まとめ

ここまで植毛後の帽子やヘルメットの着用について解説してきましたがいかがでしたでしょうか?

自毛植毛は人工毛植毛とは違い、一度その場所に定着すると半永久的にその場所で生え続けるので、メンテナンスの必要がないというAGA(男性型脱毛症)を根本的に解決することが出来る薄毛治療法です。

ただ、移植した毛髪の定着率を高めるには術後の行動も大切です。ですので、帽子やヘルメットの着用に関してもしっかりと意識をして過ごすことが大切です。

また、植毛後の頭皮の状況には個人差がありますので、実際に帽子やヘルメットを着用する場合には必ず担当医の意見を確認するようにしてください。

 

なお、当サイトでは、植毛を扱う病院・クリニックを地域別にまとめていますので、そちらも参考にしてみてください。

【参考】植毛を扱う病院一覧