この記事では植毛後の運動やスポーツについて解説しています。

薄毛の根本的な治療法として注目されている植毛ですが、その他の薄毛治療法とは違い外科手術を行うので手術後の過ごし方には一定の制限がかかってきます。

この記事では植毛後の過ごし方の中でも運動やスポーツを中心に解説していきますので、興味のある方は是非ご覧ください。

自毛植毛にはダウンタイムがある

自毛植毛とは、薄毛になりにくいといわれている側頭部や後頭部から自分の毛髪を採取して薄毛が気になっている部分に移植するという方法です。

一番のメリットとして移植した毛髪が一度定着すると半永久的にその場所で生え続けるので、元から生えている他の毛髪と同じように扱えるという点が挙げられます。

しかし、毛髪を移植してから毛髪が定着して手術のダメージが回復するまでには時間がかかるので、普段通りの生活に戻るためには時間がかかることになります。

この時間のことを「ダウンタイム」といいます。

ダウンタイムの期間中は激しい運動やスポーツはNG

植毛手術の直後やダウンタイムの間に激しい運動やスポーツをすることは絶対にNGです。

運動すると血管が拡張しますが、現在主流となっている自毛植毛のFUT法はメスを使って頭皮を切り取る手法のため頭皮に傷が残るので、血管が拡張してしまうとこの傷口が開いて出血してしまう可能性があります。

また、移植した毛髪が剥がれ落ちてしまってその後生えてこなくなる可能性もあるため、これらを控える必要があります。

自毛植毛におけるダウンタイムは一般的に数日とされていますが、この期間の間に激しい運動やスポーツをしなければいいだけであり、「歩いてはいけない」「家から出ずに絶対安静にしていなければならない」などといった極端なものではないので安心してください。

また、自毛植毛のFUT法ではメスを使用して頭皮を大きく切り取るので傷口の癒着や回復に要するダウンタイムがその分長くなりますが、もう一つの手法であるFUE法では専用の機器を使用して毛根をくり抜いていくだけなので、手術による傷も小さくダウンタイムの期間も短縮できます。

どの程度の運動ならばOKなのか?

「術後どのくらいの期間で運動が可能になるのか」「どの程度の運動ならOKなのか」ということは各個人の症状や手術内容によって変わってくるので一概には言えませんが、一般的には術後4日間は軽めの運動も控え、できるだけ自宅などで静かに過ごしたほうがいいでしょう。

術後5日目~13日目の間は、ウォーキングやサイクリングといった軽めの運動なら認められており、身体に強い刺激や負荷などをかけなければ移植した毛髪に悪い影響が起こることはほぼないでしょう。

術後2週間が経てば日常生活における制限はなくなりますが、筋力トレーニングやランニングといった激しい運動や頭皮を擦る可能性のあるサッカーなどは念のため術後1ヶ月くらいが経過するまでは控えたほうがいいでしょう。

その後は、基本的に運動やスポーツを行っても問題ありません。

まとめ

ここまで植毛後の運動やスポーツについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか?

自毛植毛は安全性が高く、だれもが一定以上の効果を得ることができるため非常に人気のある植毛方法ですが、その効果を得ることができるかは術後の過ごし方にもかかっています。

このため、頭皮に負担をかけるような激しい運動は、せっかく移植した毛髪が抜け落ちてしまう可能性があるのでしばらく控える必要があります。

植毛の手術を受ける前や受けた後には医師から必ず激しい運動は控えるようにとの説明があるはずですので、しっかりと指示に従う必要があります。

 

なお、当サイトでは、植毛を扱う病院・クリニックを地域別にまとめていますので、そちらも参考にしてみてください。

【参考】植毛を扱う病院一覧