この記事では植毛後の経過について解説しています。

AGA(男性型脱毛症)を改善する治療方法として非常に効果があることで知られている植毛手術。

しかし、効果については知っていても「植毛した後、どのくらいの期間で髪が生えてくるのか」というような手術後の経過についてはあまり知られていません。

この記事では植毛後の経過について解説していきますので、手術後の経過について知りたいという方は是非ご覧ください。

植毛後の経過

自分の毛髪を採取して薄毛の気になる部分に移植する自毛植毛は、AGA改善に高い効果が認められており、AGA治療の最後の砦とも言われていますが、術後の経過についてはあまり知られていません。

ここでは術後の経過についていくつかのプロセスに分けて解説していきます。

手術翌日

自毛植毛の手術を行った翌日には頭に巻いた包帯をとるために再度クリニックに出向く必要があります。

この包帯は移植する毛髪を採取する際にできた傷から出血があるために巻くものです。クリニックではこの包帯をとって傷口を消毒し、今後の洗髪方法やケア方法などについてアドバイスしてくれます。

翌日~2週間後

この期間は痛みなどが出てくる期間です。

術後1~2週間の間に移植する毛髪を採取する際についた側頭部や後頭部の傷に痛みが出る他、毛髪を移植した部分にも腫れや赤み・かさぶたができます。

また、移植したのが生え際や前頭部の場合には術後1週間前後で額やまぶたに腫れが生じる可能性があります。

この腫れは手術の際に使用する局所麻酔の影響によるものだといわれています。

この期間で1つ注意しなければならないのが、移植部のかさぶたにかゆみが生じても決して掻きむしってはいけないということです。

ここで掻きむしってしまうと移植部から出血してしまい、まだ定着していない毛髪が抜け落ちてしまう可能性があるからです。

術後1~3ヶ月

術後1~3ヶ月が経過すると、一時的脱毛とショックロスという症状が起こる可能性があります。

一時的脱毛

一時的脱毛とは、植毛手術によって移植した毛髪が術後1~3ヶ月前後の期間に抜け落ちてしまうことを言います。

せっかく植毛した毛髪が抜け落ちるのを見ると不安になる方もいると思いますが、この脱毛は髪の毛が生え変わるための脱毛なので心配ありません。

ショックロス

ショックロスとは、移植した毛髪の周りに元々生えていた既存の髪の毛が術後1ヶ月前後に抜け落ちることです。

この脱毛の原因は特定されておらず、一説には手術の際に使用する麻酔の影響だといわれていますが科学的根拠はありません。

ただ、ショックロスで抜け落ちた毛は半年から1年程度で元の状態に戻るので、過度に心配する必要はありません。

術後4~6ヶ月

ここに至るまでに痛みやかゆみ・脱毛などが生じましたが、この時期に入ると発毛が進み、ようやく髪が伸びてきたと実感することができるようになります。

伸びるのが早い人であれば術後6ヶ月程度で新しい髪の毛が生えそろい始めます。

この時期に生えそろってきた髪の毛はパーマやカラーリングなど自由にアレンジすることが可能です。

術後6~12ヶ月

術後半年が経過すると植毛の効果が目に見えて表れてくる他、ショックロスによって抜け落ちた部分の髪の毛も再び生えてきます。

伸びるのが早い人であれば術後6~8ヶ月で髪が生えそろい、発毛が完了します。

クリニックによってはこの期間の間に6ヶ月・12ヶ月という区切りで定期検診を行うところもあります。

まとめ

ここまで植毛後の経過について解説してきましたがいかがでしたでしょうか?

自毛植毛の手術自体は日帰りですが、植毛した毛髪がしっかりと生えそろうまでには少なくとも半年以上の時間がかかります。

植毛の効果が身に見えて表れてくるまでは本当に生えてくるのかと不安になる方もいるかもしれませんが、このような術後の経過を知っておくことで不安を軽減できると思います。

 

なお、当サイトでは、植毛を扱う病院・クリニックを地域別にまとめていますので、そちらも参考にしてみてください。

植毛を扱う病院一覧はこちら