この記事では植毛後の育毛剤の使用について解説しています。

自毛植毛は移植した毛髪がその場所に定着するとその場所で生え続けるため、植毛を行った後は何もしなくても大丈夫だと思っている方は多いでしょう。

確かに自毛植毛は植毛後のメンテナンスが必要ないことで知られていますが、術後時間がたって年をとっても植毛した毛髪をキープできるかは植毛後のアフターケアにかかっています。

この記事では植毛後の育毛剤の使用について解説していますので、育毛剤を使用したアフターケアについて知りたいという方は是非ご覧ください。

植毛後は育毛剤を使用したほうがいいのか?

最初に結論を言いますと、植毛後に育毛剤を使用することは頭皮のアフターケアとして有効です。

自毛植毛は5aリダクターゼの影響を受けにくい側頭部や後頭部の毛髪を採取して利用するので、移植された毛髪は薄くなりにくい毛髪といえます。

そのため「それなら育毛剤なんて使わなくてもいいじゃないか」と思われる方も多いでしょう。

しかし、毛髪には毛周期(ヘアサイクル)というものがあり、成長期・退行期・休止期というサイクルは別の部分に移植したからといって変わるものではありません。

つまり、植毛手術を行ったとしてもそこから発毛するまでの早さは元々の毛周期によるところが大きく、術後完全に生えそろうまでには半年~1年ほどかかるといわれているので、他のアプローチによって発毛を促進させることがフサフサの状態への近道となるのです。

植毛後に育毛剤を使用すると…

植毛後に育毛剤を使用することには、移植した毛髪の成長を促すことのほかに術後のショックロスを抑えることができるというメリットもあります。

ショックロスとは、自毛植毛の手術を行った後に起こる元からあった毛髪の一時的な脱毛増加のことで、一般的には手術を行ってから1~4か月後の時期に起こり、早ければ術後10~14日後から脱毛が始まる場合もあります。

原因は判明しておらず、手術の際に打つ局所麻酔や術後の頭皮の炎症が原因ではないかと言われています。

ショックロスでの脱毛は一時的なものであり、毛周期が進めば必ず元通りに生えてきますが、育毛剤を使用することによって抜け毛を減らしたり、細い毛にコシを持たせることができるので、植毛後に育毛剤を使用することはショックロスを抑えることにつながるといわれています。

育毛剤を使用する際の注意点

植毛後に育毛剤を使用することはいいことだという風に説明してきましたが、育毛剤を使用するにあたって注意しなければならない点もあります。

育毛剤には様々な種類があり、自分の体質に合わない場合や頭皮の状態によっては使用することができないものもあるのでしっかりとした選択が必要になってくるということです。

このため、どのようなものを使用したらいいのかわからない方は、植毛手術を行ったクリニックの医師に相談するようにしてください。

自分に合わないものを使用することによって本来起こることのない副作用が出たり、発毛が阻害される場合がありますので注意が必要です。

まとめ

ここまで植毛後の育毛剤の使用について解説してきましたがいかがでしたでしょうか。

育毛剤は使用しても植毛のように効果がすぐに現れるわけではありません。

しかし、紹介してきたように植毛後に育毛剤を使用することによって移植した毛髪の成長を促進したり、術後のショックロスによる脱毛を抑えることもできるというメリットがあるのも事実です。

薄毛改善をすべて植毛のみの効果に期待するのではなく、育毛剤によるアフターケアもしっかりと行い、相乗効果によって薄毛を改善していくことが大切です。

 

なお、当サイトでは、植毛を扱う病院・クリニックを地域別にまとめていますので、そちらも参考にしてみてください。

【参考】植毛を扱う病院一覧